Friendsterの「失敗」

2003年、2004年と大きく成長し、SNSの代表サービスとして世界に名を広げていた「Friendster」。そして2005年以降いつの間にか表舞台から消えてしまった「Friendster」。

その失敗への道のりがCNETで描かれていて面白いです。大きな要因としては足元のサービス(パフォーマンスの安定等)よりも、次の展開・サービスのことばかりを考えていて、結局足元をすくわれてしまったという。

締役会のほうでも足下の事柄がおろそかになってしまった。Friendsterサイトでは、ユーザーの急増によってパフォーマンスが著しく低下していた--ひどい時にはアクセスするだけでも40秒もかかっていたという。それにもかかわらず、取締役会の面々はそうした問題の解決を他人任せにして、大半の時間を潜在的な競合相手のことや、VoIPのような新機能の追加についての検討に費やしていたという。現在Friendsterで社長を務めるKent Lindstromは当時の状況について、「彼らはいつも次のこと("next thing")の話ばかりしていた。VoIP機能(の追加)、他言語での展開、大手広告主との契約・・・しかし、われわれは真っ先に解決すべき根本的な問題を解決していなかった。サイトがきちんと動かないという問題をだ」と述べている。

また、別の要因としてこのような点も触れられている。

そして、このエリート意識(?)からくる慢心が技術面の問題解決の足を引っ張ることになる。Friendsterの仕組みは「クローズド」なシステムで、ユーザーのプロフィールを観られるのは特定の知り合いに限られていた。Friendsterではこの仕組みが最も重要な点(「holy grail」)と考えられていたが、同時に技術面の問題の大半はこの部分が原因で生じたものだった(それに対して、MySpaceのほうは誰でもほかのユーザーのプロフィールを観られるようになっており、その分技術的にもシンプルにできていた)。

Friendsterの「クローズド」なシステムが、MySpaceの「オープン(誰でも他のユーザーのプロフィールを観ることができる)」に負けたという。日本では、Mixi、GREEをはじめとして「クローズド」なシステムの全盛期でもあり、Friendsterの「クローズド」なシステムが失敗の要因なのかと言われると、疑問が残る点でもある。Mixiの「クローズド」なシステムであっても、個人情報に関わるトラブルは尽きないのが現状。(クローズドということだからこそ、油断が生じているともいえるが・・・)

MySpaceの急激な成長は、日本よりも圧倒的に広く人口も多いアメリカにおいては、ある程度「オープン」ということで地の利があったのかもしれない。現在日本では、Mixiが圧倒的な優位に立っているが、ちょっとした状況やトラブル、その他の理由によって足をすくわれかねないのは変わらず、今後もMixiがトップであり続けるとは限らないのかもしれない。

グーグルのオファーを断り、10億ドルをつかみそこねた男の話 - CNET Japan

2006年10月19日 01:31 | クチコミ・バイラル | トラックバック (0)

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